GLOBAL グローバルで求められる人財とは?

三井住友ファイナンス&リースのビジネスの場は国内だけでなく、海外にも広がっています。
海外進出や海外での販路拡大などグローバル化の動きは一層強まっており、
その動きに対応した海外でのリース案件も増加しています。
ここでは海外事業で活躍する社員に、その現場で求められていることを伝えてもらいます。

01

New York

川井 大輝
ニューヨーク支店 主任
Accounting卒|2016年入社

※所属は取材当時のものです。

入社から
現在に至る経緯

アメリカの大学を卒業したら、まずは生まれ育った日本でキャリアを積み、経験を重ねたのちに海外で働きたいと考えていました。当社は日本を軸としつつ、海外で働くチャンスもあることから興味を持ちました。リース業界については詳しくなかったのですが、金融だけでなくモノの知見を深められる業界と聞き、直感的に面白そうだなと。
1年目は九州営業部で、トラックや工作機械のサプライヤー営業をメインにおこないました。テレアポからの地道な営業活動によって新規顧客へのファイナンスに取り組み、社内で表彰を受けています。
ニューヨーク支店という、念願の海外勤務が叶ったのは3年目。当初はトレーニーでしたが、今は駐在になっています。
海外拠点のなかでもとりわけ規模の大きなニューヨーク支店のミッションは、海外部門を牽引しながらSMFL全体の業績に貢献し、アメリカという巨大市場で当社のプレゼンスを高めることです。そうしたなか私は新ビジネスである「Asset LCM」を立ち上げました。現在も既存の枠にとらわれることなく、新事業を開拓しようと挑んでいます。

現地ならではの
苦労とやりがい

アメリカ生活9年目に入った今も言語の壁だけではない、本質的なコミュニケーションの難しさを感じることがあります。日本では全てを説明せず〝阿吽の呼吸〟でやり取りをすることが多いと感じますが、アメリカではそういったことは少ないです。コミュニケーションは相手に伝わって初めて意味があるので、何かを説明する際にはできるだけわかりやすく明確に伝えることを心がけています。
それを意識した結果、現地社員から「誰よりも信頼している」「ヒロキに任せればなんでも解決してくれる」といった嬉しい言葉をもらうことができ、自分の信念を貫きながらこの仕事を頑張っていてよかったと強くやりがいを感じました。

海外でSMFLに
求められるもの、
自身に求められるもの

SMFLに求められるものは、国や地域によって異なると思います。日本ではうまくいく方法でも、国や文化が違えばうまくいかないこともある。「本社ではこうだから」というスタンスではなく、現地に合わせたビジネスモデルを柔軟に構築することが重要です。
また、当社の強みはグローバルプレゼンスですので、各社員は自分が赴任している国のことだけを考えるのではなく、他国のビジネスを助け合うマインドを持つことが大切です。そのためには、我々がグローバル企業の一員であることをしっかり意識することが欠かせません。
私個人としてはアメリカで培った経験を活かし、引き続き海外でキャリアを積みたいです。バックグラウンドが大きく異なる人たちとのコミュニケーションで培った能力は他国でも通じるはずなので、今後はアメリカ以外の国で自分の力を試したいですね。

02

Singapore

齊藤 雅敏
アジア戦略金融部 兼 シンガポール支店 兼
企画部 戦略企画室 兼 企画部 主任
商学部卒|2018年入社

※所属は取材当時のものです。

入社から
現在に至る経緯

リース業界自体をよく知らなかったのですが、友人と立ち寄った説明会でSMFLと出会い、深く興味を持ちました。その理由は、「金融×事業」の両輪でビジネスを展開する会社だったからです。モノやファイナンスのことから経営者のことまで、幅広い領域に深く入り込める業界は大変魅力に感じました。
実際、入社後はさまざまな経営者との対話を通じ、物事の考え方や業界に関する知識などを幅広く吸収。そうして蓄えた知見を、違う顧客の課題解決に役立てることができています。
入社後3年間は営業寄りの知識が求められましたが、現在、所属しているシンガポール支店では、少ない人数で会社を運営するスキルが求められています。組織マネジメント・人事・会計・財務・税務・法務など、好奇心の強い私にとってはうってつけの環境であり、新鮮な気持ちで業務に励んでいます。

現地ならではの
苦労とやりがい

シンガポール支店での所属は企画チームで、「投融資案件の営業企画・推進支援」と「インオーガニック案件の企画・推進」をメインにおこなっています。インオーガニックとは他社との提携やM&Aなどを通じて企業を成長させることです。
シンガポール支店は〝休眠状態〟に近かったため、採用時の給与体系の策定や本社への決算報告、投融資をおこなう際の分析、支店のキャッシュフロー予測など、会社としての基盤を作る必要がありました。
未知の領域を広範囲に学ぶことは容易ではありませんでしたが、こうした業務によって大きく成長が促され、拠点の役に立っているという実感があります。

海外でSMFLに
求められるもの、
自身に求められるもの

良質なファイナンスを提供するだけでなく、「ギャップ」を埋めることがSMFLには求められていると感じます。
例えばオーストラリアではLTVの上昇により、銀行からの貸し出しが硬化しています。当社であればジュニア債の貸し手としてファイナンスを打つことができるほか、企業の与信情報だけでなくモノの価値に目をつけることで、他社では実行しづらい企業に支援をおこなうこともできます。
その企業に可能性はあるものの、何かしらの課題によって成長がストップしてしまっている。そうした「ギャップ」を埋めることが我々の使命だと考えています。
昨今はこれまでの事業にとらわれず、変革が求められる時代。そんな激動の時代において、インオーガニックは成長のための一手として有効であることを、M&Aをはじめとする専門的な業務を通じて実感しました。
こうした業務の経験者はまだまだ少ないため、「海外×インオーガニック」という軸で企業価値の向上に寄与し、キャリアを築いていきたいです。
そして一つのミッションに縛られることなく、必要な時に必要な場所で求められる業務をおこなえる、柔軟で視野の広い人財になりたいです。

03

Amsterdam

山崎 真由子
航空事業開発部(アムステルダム)
SMBC Aero Engine Lease B.V. 海外トレーニー 副主任
商学部卒|2019年入社

※所属は取材当時のものです。

入社から
現在に至る経緯

「幼い頃のアメリカ暮らしで培った語学力を活かしたい」「企業のさらなる発展をサポートしたい」という2つを軸に就職活動をしていました。SMFLは金融と商社の両側面から企業をサポートできるだけでなく、海外にも積極的に展開しているところに惹かれて入社を決めています。
配属先では大手機械メーカーや重電メーカーを担当し、リースだけでなく環境やファイナンススキームといった応用的な業務にも従事しました。2年目からは資産管理に特化したクラウドシステム「assetforce」のアンバサダーとして、自ら作成したデモ画面を使って4社と実証実験の契約を締結しています。
トランスポーテーション統括部(三井住友銀行航空船舶金融室兼務)へ異動したのは4年目で、未経験ながらも中期経営計画/全体統括・計数(月次集計など)・会議の運営と、5つのチームを兼務しました。当時、中期経営計画や計数の集計業務は感覚頼りになっていたため、統括部の特性に合ったシートを作成し、計数管理の高度化および収益・コスト分析に貢献しました。

現地ならではの
苦労とやりがい

現在はSMBC Aero Engine Lease B.V.(SAEL)という航空機エンジンリース会社のトレーニーとして、オランダで業務をおこなっています。SMFLからSAELのトレーニーになるのは私が初めてで、担当企業の会計・財務・契約管理・総務など、経営管理に関する幅広い業務に携わっています。
SAELは約25名という少人数のため、業務の垣根を越えてコミュニケーションできるのが魅力です。社員の国籍はオランダ、フランス、アイルランド、インド、タイなど実に多彩。さまざまなバックグラウンドを持つ社員たちとの会話を通じ、現地企業の経営や組織に関すること、あるいは各国の文化やワークライフバランスに関して知れるのは貴重な経験です。
また、従来の仕事の進め方やIT活用についての気づきもありますので、具体的な改善策を提案することで少しでも会社の発展に貢献できればと考えています。

海外における
SMFLの可能性、
自身の可能性

SMFGと住友商事という「金融・商社」の双方の基盤を兼ね備えているのが、SMFLの特徴です。そんな当社は既存の枠にとらわれずチャレンジを続けていますが、今後はより付加価値の高い提案やサポートが期待されていると感じます。
そうした期待に応えるためには顧客のニーズを把握し、訴求力のある説明や提案をおこなうことが不可欠です。そしてその内容を共有し、日本と海外の架け橋となることが、私に求められている重要な役割だと思います。
SAELでの業務を通じ、会計・税務・財務に関する知識や実務スキルを高めるだけでなく、ビジネスパートナーと理解を深めて信頼される人財になりたいです。そして将来的にはSMFLの海外拠点の経営・支援といった業務に従事し、さらなるグローバル展開に貢献できればと考えています。

04

London

西村 栞
SMBC Leasing UK(国際統括部所属) 副主任
社会学部卒|2019年入社

※所属は取材当時のものです。

入社から
現在に至る経緯

海外経験を活かそうと、留学生向けフォーラムを中心に就職活動をおこなうなか当社と出会いました。海外拠点があることや、案件が大きいこと、幅広い分野に関われることなどに惹かれ、その場でエントリーして面接にこぎつけました。
他のリース会社も見るなかで入社を決意したのは、「人」がよかったからです。説明会、面接、OB訪問と、全員が熱心に私の話を聞いてくださり、「こういう人たちと一緒に働きたい! 自分もこうなりたい!」と思えました。
1年目はユーザーチームに所属。主に福岡市内の中堅・中小企業を担当し、リース営業の基礎を習得しました。現在はSMBC Leasing UK(LFUK)のフロントデスクの業務トレーニーとして、ロンドンで働いています。銀行協働案件・船舶案件、そしてLFフランクフルト支店のサポートを中心に海外営業を見習い中です。

現地ならではの
苦労とやりがい

現地社員に同行しながら海外案件推進のノウハウを学んでいますが、関わる人は現地と日本の社員・顧客だけでなく、現地の会計コンサルや弁護士などさまざまで、英語と日本語の両方を使ってやり取りしています。曖昧な表現では齟齬が生じたりするため、メールやレポートを作成する際は主語をしっかり記載するなど、コミュニケーションには今まで以上に気を付けるようになりました。
また、しっかり伝えるには自分が理解していることが大前提です。まだまだ馴染みのない専門用語は多いですし、金融や税務の知識も乏しくかなり苦労していますが、上司や同僚に聞いたり、ネットや新聞を読んだりしながら日々勉強しています。
LFUKへの出向者は上司と私の二人だけなので、SMFLを代表して意見を求められることがありますし、逆にLFUKとして意見を伝えなければいけないこともあります。そのため正確な情報を発信することはもちろん、自分の考えをしっかり伝えられるよう意識しています。
業務トレーニーの期間は短いですが、新しいスキルを吸収できるなど成長を実感できていて嬉しいです。また、LFUKのオフィスは欧州三井住友銀行の中にあり、頑張っている同世代と刺激し合えるのも楽しいですね。

海外における
SMFLの可能性、
自身の可能性

海外で先行している会計制度に対応したり、先端的なビジネスノウハウを獲得したりすることが、SMFLが海外に展開している意義だと思います。例えば英国は再エネ先進国で、特に洋上風力や蓄電池のマーケットが発展しています。そうしたことを日本のお客様に先んじて提案するなどして、SMFLの価値を高めていきたいです。
国際部門を俯瞰できる今の業務を通じ、日本からは見えていなかったことが見えるようになりました。そうした環境を活かしながら、SMFLの海外ビジネスをより深く理解したいと思っています。また、LFUKで培った海外案件推進のノウハウなどを携えながら引き続きSMFLの国際業務に貢献し、ビジネスパーソンとして、一人の人間として、大きく成長したいです。