GLOBAL グローバルで求められる人材とは?
三井住友ファイナンス&リースのビジネスの場は国内だけでなく、海外にも広がっています。
海外進出や海外での販路拡大などグローバル化の動きは一層強まっており、
その動きに対応した海外でのリース案件も増加しています。
ここでは海外事業で活躍する社員に、その現場で求められていることを伝えてもらいます。


New York
社会学部卒|2011年入社
※所属は取材当時のものです。
拠点における
ミッションとは
ニューヨーク支店での私のミッションは主に二つ。一つ目は事業開発チームとしての新規ビジネスの開拓です。例えば医療機器や農業機械、輸送機器など、常に新しいビジネスを発掘できるようマーケットに目を光らせています。アメリカのマーケットは巨大で世界中のリース会社が競い合っていますが、だからこそビジネスチャンスも数えきれないほどあるのが魅力です。
二つ目は大手工作機械メーカーとのファイナンスプログラムの統括マネージャーとして、ローカルの営業マンたちを管理することです。私自身、日本では工作機械のリース営業を担当していましたが、こちらの営業マンたちもアメリカの工作機械リースのプロフェッショナルばかり。時には意見がぶつかることもありますが、自分の経験やSMFLの社員としての心構え、日本のリース会社だからこそ提供できるサービスについてをうまく伝え、一つのチームとしてまとめあげることを心掛けています。時には営業マンと一緒にお客様先に同行して、直接生の声を聞くこともあります。

現地ならではの
苦労とやりがい
ニューヨーク支店のスタッフの中には、30年以上リース業界を渡り歩いている方もいます。彼らからすれば「アメリカのリース業界の経験や知識が一切ない日本人に一体何ができるのか?」と思うでしょう。そういうときに大切なのは、SMFLグループの強みや特色、社内の仕組みをしっかり理解し、それを彼らに伝達することです。その点、日本で6年間、営業として地道に積み上げてきた知識やスキルが最大限に生きていて、現在は自信を持って彼らと一緒に仕事ができています。
ただし、何でもかんでも日本流では通用しません。例えば現地では、小口案件の「簡易審査」だと様々なデータを元に決算書なしでスピーディにお客様へ審査回答しています。日本では信じられないような仕組みですが、米国では必須で、当然当社もその仕組みを開発・運用しています。このように、現地のやり方もしっかりと受け入れる柔軟な発想が最終的には大切です。
また、ニューヨーク支店ではヨーロッパ、アジア、中国など、世界中にルーツを持つ人たちが働いていて、お互い刺激しあって仕事ができるのは何よりもやりがいになっています。

海外でSMFLに
求められるもの、
自身に求められるもの
日本国内ではSMFLのブランド力は強みですが、海外では一切関係ありません。重要なのは斬新な「アイデア」と、新しい提案を生み出す「スピード」です。そのために常に周りを見渡し、ビジネスチャンスとなり得るものを素早く捕捉する感性を大切にしています。
また、アメリカはリース事業発祥の地で、全てにおいて日本やアジアの一歩先に進んでいます。この国で学んだことを日本や他国の現地法人へフィードバックしていくことが、これからの私のミッションであると考えています。異文化に触れながら日々を過ごすのは大変ですが、一方で刺激的で楽しい面も多いので、今後も機会があれば海外で働きたいと考えています。当社で海外ビジネスに携わりながら、いろいろな国や文化の人たちと一緒に仕事をしていきたいですね。

Malaysia
社会・国際学群 国際総合学類卒|2017年入社
※所属は取材当時のものです。
入社から
現在に至る経緯
私は好奇心旺盛な性格で、就職活動では色々な企業の説明を聞けば聞くほど興味が広がってしまい、業種を絞り込むことができませんでした。そんなときに出会ったのが、金融と商社の側面を持つSMFLでした。話を聞くと、事業領域はパソコン一台から飛行機までと実に幅広く、国内外問わずこれからを見据えたビジネスを積極的に展開をしていることを知りました。当社でなら、自身では想像もできないような挑戦ができるのではないかと思い、入社を決めました。
もともと海外志向も強かったため、入社3年目にして社内で公募のあった海外業務トレーニーへ応募。現在はマレーシア現地法人初のトレーニーとして、ナショナルスタッフに同行・協働しながら、海外での案件推進のノウハウやマレーシアの市場概況、海外現法の運営に関してなどを日々幅広く勉強しています。マレーシア現法はクアラルンプール本社とジョホールバル支店から成り、日系・非日系のユーザービジネスや販売金融ビジネスが業務の中心となっています。

現地ならではの
苦労とやりがい
マレーシアは多民族国家で、多様な文化・言語が共存しています。それはビジネスの場面でも同様で、英語以外での商談もしばしば。しかもお客様はSMFLに求める役割や要求を、とても明確に伝えてきます。国内での商談経験とはだいぶ雰囲気が異なるため、最初は困惑することもありました。しかしそれは、SMFLがビジネスパートナーとして認められているからだと気づき、その要求に応えるために何ができるかを考え、提案し続けることの重要性を再認識しました。
また国内営業部店にいる時はわからないことは専門部署に聞くなど、誰かにボールを渡せば正解が返ってきましたが、現地法人ではそうはいきません。現地の会計・税務制度や、法務的な知識に加え、現地特有の市場概況や、金融制度等に関しての知見が求められ、一つの案件に対してじっくりと向き合う機会が増えました。大変だとは感じますが、その一つひとつが自分の力になっていることを実感していますし、これからさらなる変容を遂げていくアジア市場の中で、新たなビジネスの創出を間近で見られることに、とてもやりがいを感じています。

海外でSMFLに
求められるもの、
自身に求められるもの
今後も海外に進出する企業が増えていく中、何か課題が生じた際に、独自に培ってきたノウハウや株主である住友商事、三井住友銀行のマルチネットワークを活かして、常に半歩先のソリューションを提案し続けることが大切ではないでしょうか。「SMFLだから」「SMFLならば」と感じていただき、お客様との絆をより強固にしていくことが求められると思います。
入社以来目標にしていることは、「スペシャリストの一面を持ったジェネラリストになる」ということです。そのために現在のトレーニー期間で海外ビジネスの基礎をしっかりと身に着け、今後は社内外問わず頼られる存在になりたいと考えています。「SMFLの中山に聞けばいい」とお客さまから信頼され、お客様のビジネスに寄り添って、互いにより良い変化や相乗効果を発揮し続けていきたいですね。

Amsterdam
SMBC Aero Engine Lease B.V.出向
国際教養学部卒|2013年入社
※所属は取材当時のものです。
入社から
現在に至る経緯
幼い頃からの海外経験(香港12年、ニュージーランド2年)で培った、語学力と視野の広さを活かした仕事がしたいと思って就職活動をしていました。そんな中、「国際的なビジネスに今後さらに力を入れていくために、既成概念にとらわれず、新鮮な発想力で行動できる人を求めている」というSMFLの会社説明を受け、自分の志望する営業職で、強みである語学力と視野の広さを活かせると感じ入社。
実際2年目には、国内の営業部店に所属をしながら日系企業のタイ現地法人に対する工場設備のリースという、初の海外案件を契約できました。4年目には米国ニューヨークでの業務トレーニーを経験後、同じく米国ニューヨークのSMBC Leasing and Finance, Inc.へ出向。現在は、オランダのSMBC Aero Engine Lease B.V.へ出向し、経営管理業務として、当該事業会社の会計税務、資金調達、契約管理、人事、総務、システム等、幅広い業務を担当しています。

現地ならではの
苦労とやりがい
SMBC Aero Engine Lease B.V.は、弊社が2019年4月に買収したエンジンリース事業を行う会社です。エンジンリースは弊社の注力分野である航空機リース部隊として新たに参画した新事業で、まずは弊社グループとなったこの企業の経営統合業務や、会社を大きく成長させることをミッションとしています。
買収直後の事業会社であるため、新しい取り組みや制度変更が多く、常に変化の中での業務になりますし、これまでの営業活動とは大きく異なる大変さはありますが、この職場で習得できる会社経営の知識や業界知見は非常に大きいと感じており、周りの社員のサポートを受けながら日々勉強し、自分自身を大きく成長させることにやりがいを感じています。
また、オランダには世界各国から企業が進出していて、様々な国籍やバックグラウンドを持つ人々がいます。現在の職場でも日本人以外に、オランダ、アイルランド、ニュージーランド、ギリシャ、インド、タイなど、様々な国籍の社員が在籍しています。それぞれが異なる価値観や視野を持っているので意見が合わないこともありますが、会社の大きな成長という共通目標を掲げて、社員全員で目標に向かって切磋琢磨しています。

海外における
SMFLの可能性、
自身の可能性
リース会社は金融機関の中でも自由度が高く、ユニークなサービスを提供できます。中でもSMFLは、三井住友フィナンシャルグループの顧客基盤と資金調達力、住友商事のグローバルネットワークを最大限に活かすことでそれを実現できる会社です。グローバルでも新しい挑戦を行っており、私の配属先である航空機エンジンリース会社買収もその一つです。私が日本を離れて3年半が経ちますが、グローバル化やテクノロジーの発展は想像以上に早く、世界のビジネスは大きく変わりつつあります。そんな中でもユニークな発想で新しいチャレンジを展開し、日本企業がグローバル市場の中でさらに成長できるようサポートをすることが、これからのSMFLに求められることだと思います。
私個人としては現在の幅広い業務を経験する中で、総合的な知識やスキルを向上させたいと思っています。長期的には総合力のあるグローバル人材として、様々な事業にチャレンジできるビジネスパーソンになりたいです。現在の職場で得られる会社経営や管理における知識と、これまでの海外経験や営業経験で得たスキルと幅広い視野も活用し、専門性と営業力を兼ね備えた一流プレイヤーになりたいと思っています。

London
International Studies and
Economics(Canada)|2015年入社
※所属は取材当時のものです。
入社から
現在に至る経緯
学生時代から国際的なビジネスに従事したいという思いがあり、海外進出に積極的で、自分のような海外留学生を本当に必要としていると感じ、SMFLに入社を決めました。入社1年目は投資営業部(現・航空船舶営業部)に所属し、航空機JOLCO(※1)組成とJOL(※2)機体の期中管理業務を担当。2年目以降は、航空機JOLCO組成業務に専従することになり、主にロンドン、ダブリン、ニューヨークといった海外拠点との連携や海外顧客との契約交渉、海外で開催される航空機ファイナンスのカンファレンスへの参加などに携わりました。その後、入社5年目からロンドンの航空機審査部に配属となっています。
航空機審査部では、SMBCアビエーション・キャピタル(SMBC AC)にて組成される航空機オペレーティングリース案件の審査機能を担っています。私は審査業務経験がないためまだ見習い中ですが、主に現地と日本側とのコミュニケーションの橋渡しやポートフォリオ分析、SMBC ACのポートフォリオに関係するニュースを本社へ報告するなどの業務を担当しています。また、現在の部長はイギリス人で日本語を話さないため、通訳・翻訳も重要な仕事です。
※1 Japanese Operating Lease with Call Option:購入選択権付日本型オペレーティングリース
※2 Japanese Operating Lease:日本型オペレーティングリース

現地ならではの
苦労とやりがい
日本にいたときから航空機ビジネスのバックグラウンドはありましたが、営業部と審査部では案件の見方が全く異なります。他のクレジットアナリストから見たら当たり前のことにも気づけないことがあり、日々苦労しています。まずは“審査的感覚”を身に着けるために、いろいろな事例を読んだり担当者に解説していただいたりしています。また、英語・日本語問わず複数の新聞、専門サイトをチェックするなど、今まで以上にアンテナを張るようにしています。
タイムマネジメントに対する意識も、ロンドンに来て大きく変わった部分です。こちらでは残業している人ほど効率が悪いと見なされる傾向があるため、優先順位の付け方や一つひとつのタスクへの時間配分を非常に意識するようになりましたね。
一方で欧州は世界的に見てもエアラインの数が多い地域なので、日々様々な事象にリアルタイムで直面できることが、この地域ならでの醍醐味だと思います。

海外における
SMFLの可能性、
自身の可能性
SMBC ACの立上げを皮切りに、海外でもインオーガニック成長(提携や買収などを通じた成長)を続けていますが、今後も、新規ビジネスになり得るアセットをさらに模索していくことが必要だと思います。また、海外において日本の金融マーケットへのアクセスを提供するという観点においては、グループ内の連携も強化しながら、日本の投資家に対する関係性を強化することによる付加価値向上も可能だと思っています。
私自身としては航空機ビジネスを通して、案件が目に見える「もの」となって世界中で利用されることの魅力を実感しているところです。営業と審査、双方の経験を経てビジネスを総合的に理解できるようになることが目下の目標です。今後チャンスがあれば、その経験を活かして新規ビジネスにも関わっていきたいですね。これからも継続的に海外ビジネスに挑戦していきたいですし、会社からもそれを期待されるような人材でありたいと思っています。