Talk Session 01

SDGs達成に向けた
SMFLの挑戦とは?

SMFLでは、あらゆる事業においてSDGs達成に向けた取組を推進している。ここでは、不動産開発、環境エネルギー開発、サステナビリティ推進の3つの分野で、SDGsに資する取組に携わっている3名に登場してもらい、その実現に向けた先進性や貢献性について語ってもらった。

Talk Members トークメンバー紹介

澁谷 裕輔
不動産本部 開発事業部
(SMFLみらいパートナーズ 不動産本部 開発事業部)
商学部卒 | 2016年入社

不動産開発を手掛ける部署に所属し、SDGsに資する賃貸物件「NEWNO」ブランドの開発、サテライトオフィス事業を担当。

田中 晃憲
環境エネルギー開発部
(SMFLみらいパートナーズ 環境エネルギー開発部)
理工学部卒 | 2008年入社

環境エネルギーの開発案件を推進する部署に所属し、再生可能エネルギー発電事業への投資やプロジェクトファイナンスの案件組成を担当。

高橋 諒伊
企画部 サステナビリティ推進室
経済学部卒 | 2017年入社

SMFLおよびグループ全体のサステナビリティを推進する部署に所属し、SDGsゴールに向けての施策推進、SDGs経営の全社浸透施策の実施などを担当。

※所属は取材当時のものです。

SMFLが事業を通して
取り組む“SDGs”とは?

現在携わっているプロジェクト・
取り組みについてご紹介ください。

澁谷

私が主に携わっているのは、2021年に立ち上げたばかりの不動産のブランド「NEWNO(ニューノ)」の開発。NEWNOは「環境配慮」「共創」を発信する当社旗艦の開発賃貸物件で、CO₂フリー電力の導入をはじめとした環境配慮への取組を行い、環境認証も取得しています。ブランドコンセプトメッセージとして「未来のあたりまえをつくる」を掲げていて、SDGs達成に向けて、我々として考える新しいもの、世の中に求められているものを展開しています。

田中

環境エネルギー開発部という名称通り、再生可能エネルギー発電事業への投資やプロジェクトファイナンスなど、デットからエクイティまで幅広いソリューションをワンストップで提供しています。こうした事業を展開していくことが、SDGsゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、SDGsゴール13「気候変動に具体的な対策を」への貢献につながっていくと思っています。

高橋

サステナビリティ推進室は、SMFLグループ全体における、SDGs関連の業務を担うセクション。当社が定めている4つの重点課題、7つのSDGsゴールに対する施策推進や、中長期環境目標達成に向けた取り組みを行っています。

ご自身は具体的には
どんな役割を担っていますか?

澁谷

NEWNO第一弾の「NEWNO自由が丘」の開発・運営を任され、用地取得から設計企画、工事進捗管理、テナントリーシング、会員企業営業、事業状況分析等まで一気通貫で担当しています。

田中

私は再生可能エネルギー電源の中で最もクリーン電源と言われている水力発電事業の拡大に資する投資や、プロジェクトファイナンスの取り組みを行なっています。当社の強みは、SMFLみらいパートナーズを立ち上げたことにより、自らが発電事業者になれること。将来的には発電事業者としてリスクを取りつつ、自分たちでつくったクリーンな電気を、SMBCグループのお客さまに届けるビジネスを展開することを目標としています。

高橋

中長期の環境目標を推進していくなかで今取り組んでいるのは、ガソリン、電気などの消費量、CO₂排出量などの測定・集計。不動産本部や環境本部をはじめ関係各部署と連携して測定を進めています。

事業のなかでSDGsに
取り組む難しさとは?

プロジェクト・取り組みを
推進するなかで、どのような点に
苦労していますか?

高橋

当社は環境目標として「2029年度までにサステナビリティ取引1兆円」を掲げています。それは各部門のサステナビリティに資する取り組みの集大成になるわけで、もちろんサステナビリティ推進室だけでは達成できません。社内の環境目標への意識を高めながら、全社横断の取り組みとして一層加速していきます。

田中

環境エネルギー開発部ではSMFLみらいパートナーズの自社太陽光発電所で作った電気を本社へ供給していますが、それもサステナビリティ取引に含まれますね。

高橋

そうですね。田中さんのように、社員一人ひとりがSDGs経営を意識していただければと。私たちが環境目標を立てたところで、それを認知してもらい取り組んでいただかなければ、ただの絵に描いた餅ですから。

澁谷

NEWNOに関してはできる限りSDGsの取組を盛り込むのが前提。例えば、NEWNO自由が丘にご入居いただいているテナントさまの一つは店内内装、什器などに環境配慮の素材を使っていただいています。このように、テナント様にNEWNOの考え方に共感していただき、一緒にやっていただくことで、NEWNOの「未来のあたりまえをつくる」を体現していく。決まった答えがないだけに、そこには苦労が尽きません。

田中

発電所をつくっていくのが一番のミッションであるだけに、苦労だらけです(笑)。社内にノウハウがないため、私はその知見を獲得するために、水力発電開発や更新のエンジニアリング事業を行う、みらいエネルギー・パートナーズ(株)に2年半出向。水力発電所の大規模改修の現場で実践を通じて知見を叩き込まれましたが、最初は周りが何をやっているか全然わかりませんでした。しかし、この時の経験があるからこそ、現在、1から水力発電所の自社開発に取り組むことができているのだと思います。

SDGsを推進するなかで
実感する自らの成長。

プロジェクト・取り組みを
推進するなかで感じる
ご自身の成長とは?

田中

私にとってみらいエネルギー・パートナーズ(株)に出向した2年半で知見が得られたことが大きいです。水力発電所開発の全体工程のこと、また、どのプロセスで各関係者がどう関わってくるかなどを知り、その全体感がつかめました。学び取ったのは、いわゆるプロジェクトマネジメントの基本業務ですね。それまで私が携わっていたリースやファイナンスはプロジェクトの中の一部。全く未経験だったプロジェクトマネジメントに触れ、視野が大きく広がりました。

澁谷

プロジェクトマネジメント経験ということでは田中さんと同じです。私たちがNEWNOで掲げているものを、関係者の方に理解してもらいながら、どういうものを作り出すか。多くの方々に共感していただいて、同じ方向に向かって動いてもらうのは大変でしたが、その過程で試行錯誤した結果、自分の成長も実感しています。

田中

数多くの関係者が同じ方向を向き続けられるようマネジメントするのは一番大変ですね。私も事業者や地元住民、調査会社、設計会社、水車発電機等の機電メーカー、工事を行う工事業者、許認可窓口行政等、多岐にわたる関係者と協議調整を行うなか、マネジメントを学べたことが自分の成長につながりました。

高橋

サステナビリティ推進室の業務は、関係部署と連携する機会が多いのが特徴。今まで自分が知らなかった当社ビジネスへの知識理解につながり、より一層自社の強みを知ることができています。

業務を通じて、どのような点に
やりがいを感じていますか?

澁谷

不動産ブランドの成長をダイレクトに感じるとともに、私たちが取り組んでいることは社会から強く求められていることに合致しているのだなと実感しています。

田中

未知の業務に挑んでいて日々学ぶことだらけですが、それ自体が面白いですし、最終的な目標が見えているから頑張れます。

高橋

当社は毎年、SDGs賞を実施していますが、年々、案件の応募が増えています。そうした案件を見ると、こんなに全社的にSDGsに資するビジネスに取り組んでいるんだなと思うし、そうした素地のある当社のSDGsの旗振り役を担えることにやりがいを感じます。

SDGsを端緒に開く
SMFLの未来。

このプロジェクト・取り組みを
踏まえて、今後挑戦したいことは
なんですか?

田中

当社で1から開発し、水力発電所を完成させたいです。それがお客さまへの貢献につながりますし、SDGsの取り組みにも直結すると思います。

高橋

SMFLのあらゆる事業をSDGsの視点で語れるよう知見を蓄積し、SDGsの取組を当社の「強み」と断言できるような会社にしたい。せっかくやるならトップを走りたいですね。

澁谷

今回、事業を拡大・成長させる経験ができたので、それを踏まえて、「私たちがやりたい方向性×社会に求められていること」で新しい事業を見つけていければいいなと思っています。

最後に学生の方への
メッセージお願いします。

田中

私が取り組んでいる水力発電所の開発は少なくとも4〜5年はかかる仕事。国連が定めた2030年のSDGsのゴールには実現させたいなと思っていますが。そんな未来に向けた事業に挑むSMFLの取組に注目して欲しいですね。

澁谷

従来のリース業自体は過渡期を迎えていますが、SMFLがこれまで培ったものが廃れるわけではありません。それを生かしてどう伸ばしていくかが求められているし、そこにSMFLの未来が開かれていくと思っています。ぜひ、これからのSMFLに期待していただきたいです。

高橋

SMFLは、リース業界のなかでも、SDGsを前面に打ち出している特徴的な会社。SDGs視点で当社の事業を見てみてください。そこにはきっと発見があるはずです。

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